11.身体測定
※おっぱいのはなし
※ほぼ会話文
「ふ…増えてる……」
両手に持った紙に記入された数字を前に、私は一人絶望していた。
今日は四月末恒例の身体測定の日。
各学年二クラスずつ、男女に別れて体育館にて、身長や体重、座高、握力など様々な測定をする。
サクラといのに引っ張られて滞りなく測定を済ませ、着替える為に更衣室へ戻ってきた私は、そこでやっと測定表に目を落とした。
そして冒頭の台詞である。
去年に比べて身長が全く変わっていないのは、この際もういい。諦めた。
けど、た、体重が…体重が……!!
「だ…ダイエットするしか…!」
「何言ってんのよ、ナマエはダイエットなんてしなくていいわよ」
「何が悪かった…ていうかどこに増えた?お腹?足?まさか二の腕…!?」
「いや、アンタの体重増加は、間違いなくここの脂肪でしょ」
「ぎゃあっ!?」
「ぎゃあってアンタ、もうちょっと可愛らしい悲鳴ないの?」
「そ、そんな事言われても、いきなり胸鷲掴まれたら変な声も出るよ!」
「…一応突っ込んでおくけど、いの、それセクハラよ」
「堅いこと言わない!サクラだって触ってみたいでしょ?この年々大きくなる胸」
「まあね」
「ちょっと!そこは否定してよ!」
「いやいや、これは女でも触りたくなるでしょ」
「それにしても、ナマエといいヒナタといい、何食べたらこんな大きくなるんだか…」
「ナマエ、今のサイズは?」
「う、お、教えない!」
「そーねえ、触った感じだとD?いや、アンダー細いから、Eはあるか…」
「ちょっ、いの!勝手に測んないで!てかいい加減離して!」
「あ、いのー、ナマエのブラあったわよー」
「サクラまで何してんの!?」
「でかしたサクラ!サイズは?」
「えっとー、Eの70だって」
「ほらビンゴ!やっぱりEだったわね!」
「もうあんた達やだあああああ!!」
身体測定
「……なあ、ナルト、隣の女子更衣室さあ…」
「黙ってろデイダラ。たとえ不可抗力だとしても、聞いてたってバレたらサクラちゃんの鉄拳が飛んでくるってばよ」
「ラッキーだと思って黙ってた方が賢明だよね」
「…チョウジにそんな事言われるとは思ってなかった、うん」
「おい、何があっても飛段の拘束解くんじゃねーぞ。こいつの巻き添えなんてめんどくせーの、絶対に御免だからな」
「てめーら、もしナマエの着替え覗こうなんて考えたら殺す。ナマエに近付いたら殺す。ナマエに話しかけたら殺す。ナマエを視界に入れたら殺(ry」
「あとここにも遠距離拗らせためんどくせーの居るからな、気を付けろよ」